眠りの豆知識< いびきと睡眠の関係>
日経ウーマン(雑誌)での統計によると、日本人夫婦の80%は同じ寝室で寝ているそうです。
しかし、結婚20年以上に限れば、50%以上の夫婦は寝室が別とのこと。
そして、別室の理由の1番が、相手の「いびき」等による安眠妨害。
ということで、今回は「いびき」についてお話しします。
皆さまは、どんな方がいびきをかくイメージですか?
「中高年の太った男性」「飲酒後」「喫煙者」そんな感じではないでしょうか?
いびきは、狭くなった気道を通る空気が発する振動音。
太った人は脂肪で気道が狭くなる、また加齢とともに舌を支える筋肉が衰えるので、いびきを誘発します。
お酒を飲むと喉の筋肉が弛緩します。
また喫煙者は、気管や喉に炎症が起きやすいので、飲酒や喫煙もいびきを誘発します。
では、どうして女性は少ないのでしょうか?
女性ホルモンが、何かしらの理由で睡眠時の気道確保に作用しているようです。
逆に言えば、閉経後の女性は要注意!
いびきをかく率が閉経前に比べ、3倍以上に跳ね上がるそうです。
周囲の迷惑を尻目に、気持ちよさそうにとどろき渡る高いびき。
一見眠りが深そうですが、実はいびきは呼吸障害の証しです。
正しい呼吸が出来ないと、もちろん正しいリズムの睡眠も取れません。
最悪のケース、無呼吸症候群という恐ろしい睡眠障害まで発展します。
飲酒、喫煙、食生活等の生活習慣の見直しも大切ですが、合わせて睡眠時に気道が狭くならないための寝姿勢改善(横向き寝推奨)や、枕の高さの見直し等も必要です。