眠りの豆知識<「春眠暁を覚えず」は本当?>
朝寒くて布団から出られない冬も終わり、いよいよ春到来!
春の睡眠で真っ先に思い浮かぶのが、中国故事の「春眠暁を覚えず」ですね。
では本当に季節で睡眠時間や質が変わるのか??
実は大いに関係があります。
平均睡眠時間が最も長いのは「冬」、そして短いのが「夏」です。
眠りと日照時間には深い関係があり、人の体は太陽が沈むと休憩モードに入り、
数時間後に眠くなる構造になっています。
また、寝床の温湿度も眠りへの影響大。
夏は夜が短いだけでなく、高温多湿な寝苦しさも加わり、寝不足気味な日々が続きます。
ヒトが眠る最大の理由は、大脳の休息。
日中の活動で加熱した脳を冷却するため、ヒトの体は面白いメカニズムになっています。
まず、睡眠前に我々の体温は最高潮に達します。
そして、寝始めに発汗したり、手足から熱を発散しながら、体温を下げ、脳や体を休ませます。
このメカニズムを支援する睡眠環境の整え方で、眠りの質が大きく変わります。
眠りの質でいえば春と秋がベストですね。
夏と冬は、良質な睡眠環境を確保するため、室内空調や寝具への依存度大。
一方、春秋は自然な就寝環境で良質な睡眠を摂るのに最高の季節。
今年の夏は猛暑の予測が出ています。
それまでの数カ月間、
暁を覚えない春の快適な熟睡をお愉しみくださいね!