セカイのおはよう<香港編>
世界で最も住宅事情が厳しい香港。平均的な住宅価格は、一般的な香港人の平均年収の、何と15年分!
そういう事情から、夫婦は共働きが基本で、また家のキッチン空間が極端に狭いこともあり、庶民の食事は質素な自炊か、
喫茶店と大衆食堂が合体した「茶餐廳(ちゃさんちょう)」で済ますことが多いですね。
専業主婦が非常に少ない香港では、
中流家庭レベルでもフィリピン人の家政婦を住み込みで雇い、家事や子供の世話をしてもらうのが一般的です。
なので、フィリピン人家政婦がにわか仕込みで作ったフィリピン風中華が、
実は香港家庭料理の味!ちょっとビミョーな、お袋の味です(笑)
そういう事情もあって、私たち香港人が小さい頃から慣れ親しんだ美味しい家庭料理(?)は、やはり近所の茶餐廳。
そこでは、日清食品の出前一丁が大活躍!出前一丁ベースの即席麺類と珈琲紅茶(クリーム珈琲と甘いミルク紅茶を混ぜた飲物)が、
香港人の血肉かもしれませんね。
そして、茶餐廳での朝の定番といえば、歯応えゼロになるまでグタグタに煮込んだ、
このマカロニスープ。
これぞ、香港人の魂食、ソウルフードです!
ただ、悲しいことに、私達のソウルフードを美味しいと言った日本人は、
今のところ誰一人いませんが。。。(苦笑)